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コラム


株価指数
2013年4月26日号

 東京証券取引所が新しい株価指数を作ることを検討中であると4月25日付の読売新聞で報道され、市場関係者の間で話題になっています。
 具体的には「東証1部に上場している企業の中から高い利益を上げている上位300〜500社の銘柄を選び、その時価総額の増減幅を指数化し、国内外から新たな投資を呼び込むことを目指す」(読売新聞記事より)とのことです。そして、「高い利益」とは経常利益や純利益等の絶対額の多寡ではなく、ROE(自己資本利益率 Return on Equity)の高い銘柄から指数を作るという検討がなされていると報じられています。このような方式で計算される指数としては世界初だそうです。

 現在日本株の株価指数として国内で主に使われているのは東証が公表しているTOPIXと日経が公表している日経225でしょう。日経平均は株価の加重平均でTOPIXは時価総額ベースの指数です。多くの国内年金基金の運用に際してベンチマーク(指標)となっているのはTOPIXですが、東証一部上場全ての銘柄が対象で、流動性が低い銘柄もあり、使いにくいという話があることは事実かと思われます。

 ちなみに日経平均とTOPIXの計算方法や特徴の違いは、日本証券業協会のウェブサイトからご覧いただけます。

       ● 日経平均の計算方法を教えてください。
         http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock26.html

       ● TOPIXの指標としての特徴は何ですか
         http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock27.html

 なお、米国の年金の場合は米国株のベンチマークとして、S&P500を使うことが多いようです。有名なダウ工業指数は時価総額を反映しておらず、銘柄数が少ないので年金運用のベンチマークとしては、あまり使われていません。また、日本を含む外国株式についてはMSCI All World やMSCI EAFE(Europe, Australasia &Far Eastつまり欧州、豪州・アジア、極東地域の頭文字)を使う場合が多数派です。欧州年金はFTSEがメジャーですね。

 いまのところ読売新聞以外の報道はなく(転載・引用したものはありますが)、また、現時点では東証やその親会社である日本取引所グループのウェブサイトには特に本件に関するプレスリリースがないので、真偽のほどは明らかではありません。年内に新設となれば44年ぶりの新しい指数と報道されていますが、東証はTOPIXシリーズで色々な指数を算出し、販売しています。新指数はTOPIXという名前がつかないという意味で新しいのかもしれませんが、指数という意味では、必ずしも44年ぶりということはないように思います。

日本シェアホルダーサービス(株)
山崎 明美

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